
相続
【相続した実家、どうすれば?】初めての不動産売却を分かりやすく解説!
「相続した実家を売却したいけど、何から手をつければいいか分からない…」「失敗しないか不安…」もし今、あなたがそんな風に感じているなら、ご安心ください。この記事では、相続した不動産を初めて売却する方が知っておきたい、売却方法の選び方から、具体的な手続きの流れまでを、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。
1. 相続した不動産を売るってどんなこと?
まず、相続した不動産を売るということは、大きく分けて2つの段階があります。
- 「相続の手続き」を済ませる:亡くなった方からあなたへ、と名義を変える手続きです。
- 「売却の手続き」を進める:あなたから新しい持ち主へ、と名義を変える手続きです。
「え、売るだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はここが大切なポイントなんです。亡くなった方からあなたへ、そしてあなたから新しい持ち主へ、と名義が変わっていくイメージですね。
この「相続の手続き」には、誰がその不動産を相続するのかを決める話し合い(これを「遺産分割協議」と呼びます)や、法務局という場所で不動産の名義をあなたのものに変える手続き(これを「相続登記」と言います)が含まれます。これらの手続きが終わって初めて、あなたはその不動産を売ることができるようになるんです。
「なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、ご安心ください。専門家が一つずつサポートしてくれますよ。

2. あなたにぴったりの売却方法を見つけよう!主な4つの選択肢
一口に「売却」と言っても、実はいくつかの方法があります。あなたの状況や希望に合わせて、一番良い方法を選ぶことが大切です。
(1) 不動産会社に買主を探してもらう「仲介売却」
これは、一番多くの方が選ぶ売却方法です。不動産会社に「この家を売りたいのですが、買主さんを探してください」とお願いする方法ですね。
- 良いところ: 市場の相場に近い、高めの値段で売れる可能性があります。不動産会社が広告を出したり、お客さんを案内したり、面倒な手続きをほとんどやってくれます。
- ちょっと大変なところ: 買主さんが見つかるまでに時間がかかることがあります。(数ヶ月〜1年くらいかかることも)不動産会社に「仲介手数料」という費用を支払う必要があります。
- こんな方におすすめ: 時間はかかってもいいから、できるだけ高く売りたい!売却の手間はプロに任せたい!
(2) 不動産会社に直接買い取ってもらう「不動産買取」
こちらは、不動産会社があなたの家を直接買い取ってくれる方法です。
- 良いところ: とにかく早く売却できます。(早ければ数週間で完了することも!)仲介手数料がかかりません。家の傷みや汚れを直さなくても、そのまま買い取ってくれることが多いです。
- ちょっと大変なところ: 市場の相場よりは少し安めの価格になることが多いです。
- こんな方におすすめ: すぐに現金が必要!古い家でなかなか売れないかも…と心配な方。近所の人に知られずに売却したい!
(3) ローンが残っている場合の「任意売却」
もし、相続した不動産にまだ住宅ローンが残っていて、その支払いが難しい…という場合は、「任意売却」という選択肢があります。これは、銀行などのローン会社と相談して、特別な許可をもらって売却する方法です。
- 良いところ: 通常の競売(裁判所が行う売却)よりも、比較的高く売れる可能性があります。ローン会社と返済計画を話し合うことができます。
- ちょっと大変なところ: ローン会社との交渉が必要になります。
- こんな方におすすめ: 相続した不動産にローンが残っていて、返済に困っている方。
(4) 売却後も住み続けたい場合の「リースバック」
「家は売りたいけど、引っ越したくないな…」という方にぴったりの方法が「リースバック」です。これは、一度不動産会社に家を売却した後に、その家を「賃貸」として借りて、そのまま住み続けることができる仕組みです。
- 良いところ: まとまった現金が手に入るけど、住み慣れた家から引っ越さなくて済む。固定資産税などの家の維持費を自分で払う必要がなくなる。
- ちょっと大変なところ: 毎月家賃を支払う必要があります。売却価格は通常の仲介売却より安くなる傾向があります。
- こんな方におすすめ: 現金は欲しいけど、生活を変えたくない方。
3. 不動産売却、これからの流れをざっくりと見てみよう!
ここからは、一番一般的な「仲介売却」を例に、相続した不動産を売る際の流れを簡単に見ていきましょう。
ステップ1:相続の手続きを終わらせる
まず、最初にお話しした「相続の手続き」を済ませます。「誰が不動産を相続するのか」を決めて、その人の名義に家を変更(相続登記)します。これが終わらないと、売却活動を始めることができません。
ステップ2:不動産会社を選んで相談してみる
次に、「この家を売りたいな」と思ったら、いくつかの不動産会社に相談してみましょう。あなたの家がいくらくらいで売れそうか(「査定」と言います)を教えてくれます。査定額だけでなく、その会社がどんな風に売却を進めてくれるか、担当者との相性も見て選ぶのがおすすめです。
ステップ3:不動産会社と「売却をお願いする契約」を結ぶ
売却を任せる不動産会社を決めたら、「売却をお願いします」という契約(「媒介契約」と言います)を結びます。この契約にはいくつかの種類があるので、担当者とよく相談して選びましょう。
ステップ4:買主さんを探してもらう「売却活動」
不動産会社が、インターネットのサイトやチラシなどであなたの家の情報を広めて、買主さんを探し始めます。買主さん候補が見つかると、家を見に来る(「内覧」と言います)ことになるので、少し片付けておくと良い印象になりますよ。
ステップ5:売買契約を結ぶ
買主さんが見つかって、値段や引き渡し時期などの条件に双方が納得したら、いよいよ「売買契約」を結びます。この時に、買主さんから「手付金」というお金を受け取ることが一般的です。
ステップ6:お金を受け取って鍵を渡す「決済・引き渡し」
最後に、買主さんから家の代金の残額を受け取ります。そして、家の名義を買主さんに変更する手続き(司法書士という専門家が行ってくれます)をして、鍵を引き渡せば、売却は完了です!
この一連の流れの中で、不動産会社や司法書士といった専門家が、あなたの状況に合わせて必要な手続きをサポートしてくれますので、一人で抱え込まずに頼ってくださいね。
4. 大切なこと:税金や法律について
不動産を売却すると、利益が出た場合に「譲渡所得税」という税金がかかることがあります。また、相続した不動産ならではの特別な税金の優遇制度が使える場合もあります。
これらの税金や法律に関する詳しい内容は、状況によって大きく変わりますので、必ず税理士や司法書士などの専門家にご相談ください。専門家は、あなたのケースに合わせた最適なアドバイスをしてくれます。
まとめ
相続した不動産の売却は、一見複雑に感じるかもしれませんが、適切な知識と信頼できる専門家のサポートがあれば、安心して進めることができます。
- まずは「相続の手続き」を済ませることが大切です。
- 「仲介売却」「不動産買取」など、あなたの状況に合わせた売却方法を選びましょう。
- 税金や法律については、必ず専門家に相談してください。
大切なのは、一人で悩まず、まずは情報を集め、専門家に相談してみることです。あなたの不安な気持ちに寄り添いながら、最適な方法を見つけるお手伝いをしてくれるはずです。
不動産に関するお悩みは、一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。私たちアルスビレッジ株式会社では、無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。